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AFTER
シルバーアクセサリーの枠を超え、ラグジュアリー・ストリートの頂点に君臨する「CHROME HEARTS(クロムハーツ)」。今回お預かりしたのは、その中でもひときわ異彩を放つ「チョンパー(Chomper)」デザインのトラッカーキャップです。
大きな唇のパッチが目を引くこのモデルは、単なるキャップではなく、一つのアート作品としての価値を持っています。しかし、愛用すればするほど「色あせ」や「変色」という、避けて通れない問題が発生します。
1. クロムハーツ「チョンパー」とハリウッドの熱い繋がり
今回のキャップのフロントパッチには、ブランドネームとともに「HOLLYWOOD, USA」の文字が刻まれています。
■デザイナーとマッティボーイのコラボレーション
クロムハーツの創設者であるリチャード・スターク(Richard Stark)は、妥協を許さないものづくりで知られています。そのリチャードの娘であり、現在のブランドを支えるジェシー・ジョー・スターク(Jesse Jo Stark)の幼馴染であるアーティスト、マッティボーイ(Matty Boy)ことマット・ディジャコモ(Matt DiGiacomo)とのコラボレーションから生まれたのが、この「チョンパー」シリーズです。
■なぜ「ハリウッド」なのか?
クロムハーツは1988年にアメリカのハリウッドで誕生しました。ハリウッドの自由な空気とパンクな精神は、ブランドの根幹に流れるDNAそのものです。このトラッカーキャップに刻まれた「HOLLYWOOD」の文字は、ブランドの原点に対するリスペクトと、世界中のセレブリティを魅了し続ける自信の現れでもあります。
2. 深刻なダメージ:なぜキャップは「赤茶色」に変色するのか
今回お預かりした事例では、つば部分(バイザー)とクラウン部分(頭部分)に、激しい「赤茶色の変色」が見られました。
■汗と紫外線による「化学反応」の恐怖
黒いコットン生地が赤っぽく変わってしまうのは、単なる汚れではありません。
- 汗に含まれる成分(塩分や酸)が生地に蓄積する
- その状態で太陽光(紫外線)を浴びる
- 染料の分子が破壊され、黒の中に含まれる「赤み」だけが表面に浮き出てくる
これが変色の正体です。この状態は染料そのものが破壊されているため、どれだけ高性能な洗剤を使ってウェットクリーニング(水洗い)を行っても、色は決して元に戻りません。
3. モリクリ流:漆黒を再構築する「職人チームの挑戦」
失われた黒を呼び戻すには、職人の手による「色補正(カラーリング)」が必要です。モリクリでは、以下の精密な工程を経て、逸品を蘇らせます。
■ステップ1:徹底的な前処理と「ウェットクリーニング」
色を乗せる前に、まずは生地の奥に詰まった「皮脂汚れ」をリセットします。汚れが残ったままでは、塗料が均一に定着しないからです。刺繍部分を保護しながら、素材に負担をかけない温度で丁寧に洗い上げます。
■ステップ2:チョンパーパッチの保護
このモデルの主役である唇のパッチ(チョンパー)は、非常に繊細な刺繍とカラーリングで構成されています。黒い塗料がパッチに付着しないよう、熟練の職人が細心の注意を払いながら作業を進めます。
■ステップ3:職人技による「色補正」
生地の状態に合わせて、独自の塗料を調合します。全体的に薄くなった黒を一段ずつ深めていき、特に変色の激しいつばの縁や縫い目(ステッチ)の隙間まで、手作業で漆黒を重ねていきます。
・UVカット加工とPFASフリー撥水での保護
蘇った黒を少しでも長く守るため、モリクリでは「UVカット加工」と「PFASフリー撥水加工」の併用を強く推奨しています。
・UVカット加工:退色の主犯である紫外線から守ります。
・PFASフリー撥水:湿気や新たな汗汚れの沈着を防ぎます。環境と人体に配慮した次世代の撥水剤です。
4. 色補正(カラーリング)の持ちと、お客様へ伝えたい真実
ここで一つ、モリクリから誠実にお伝えしたいことがあります。私たちの色補正は非常に高い技術で行われますが、その効果は「一生」ではありません。
■「ヘアカラー」と同じメンテナンスの考え方
美容室でのヘアカラーを思い出してみてください。どれほど腕の良い美容師が完璧に染めても、その後のシャンプー回数や、外出先で浴びる紫外線の強さによって、徐々に退色していきますよね。
キャップの色補正も同じです。被る頻度、汗の量、日差しの強さなど、お客様の「環境」は千差万別です。そのため、「何ヶ月持ちます」と一概に断言することはできません。
■安心の「10日間保証」
しかし、私たちはお届けした瞬間のクオリティに絶対の責任を持っています。初期不良や気になる点があれば、お届けから10日以内であれば無償で再作業を承る「安心保証」を設けています。まずは、職人が魂を込めて仕上げた仕上がりを、その目で確かめてください。
5. 納期よりも品質。それがモリクリのプライド
効率を重視する大手工場の流れ作業では、納期を最優先するため、一着ごとの変色具合に合わせた繊細な色補正は困難です。しかし、モリクリはその逆を行きます。
納期よりも、まずは目の前の一着の「仕上がり」を最優先にすること。
新品同様とまではいきませんが、「またこれを被って、自信を持って街に出たい」と思っていただける状態まで、職人たちが時間を惜しまず向き合います。
納期よりも品質。それが、ハリウッドの魂が宿るクロムハーツを預かる、私たちの責任です。
高級ブランド専門宅配クリーニングのモリクリにお任せください。
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