日本におけるカナダグース人気の火付け役であり、今なお不動のベストセラーモデルとして君臨する「ジャスパーパーカ(Jasper Parka)」。その洗練されたシルエットと、極寒にも耐えうる圧倒的な防寒性は、まさに「一生モノ」と呼ぶにふさわしい逸品です。
しかし、ジャスパーのオーナー様が避けて通れない最大の悩み。それが、生地の「白化(はっか)」です。袖口や裾、脇の下といった摩擦が起きやすい箇所が、まるで粉を吹いたように白くなってしまうこの現象。
今回は、カナダグースの白化(はっか)対策に特化したモリクリの技術と、ダウンのボリュームを呼び戻すプロの洗浄、そして「なぜ私たちは色染め(漬け込み染め)をおすすめしないのか」という職人の本音まで詳しくご紹介します。
繰り返される「白化(はっか)」という宿命。なぜ白くなってしまうのか
カナダグースのジャスパーに使用されている「アークティックテック」生地は、非常に高密度で屈強です。しかし、この生地は摩擦に反応しやすい特性を持っています。
日常の何気ない動作で生地同士が擦れることで、表面の極細繊維が毛羽立ち、それが光を乱反射させます。これが「白化(はっか)」の正体です。汚れではないため、洗うだけでは白化(はっか)は消えません。むしろ、何も対策をせずにクリーニングに出すと、白化(はっか)がより際立ってしまうことすらあります。
私たちはこの白化(はっか)という宿命に対して、ただ洗うだけでなく、見た目の「色」をどこまで復元できるかに心血を注いでいます。
【重要】モリクリが「漬け込みによる色染め」を行わない理由
「白化(はっか)がひどいなら、全体を染料に漬け込んで染め直せばいいのでは?」
そう思われるお客様も少なくありません。実際にそのようなサービスを行っていた時もありましたが、現在はモリクリではあえて「全体の色染め(漬け込み染め)」は行わない決断をしています。
そこには、プロとしての確固たる理由があります。
1. 大切な「ダウンのボリューム」が損なわれる
全体を染料に漬け込むと、当然ながら中のダウンまで染料が染み込みます。染料の重みや成分によって、カナダグースの命である羽毛(ダウン)がくっつき、ダマになり、本来のふっくらとしたボリュームや保温性が失われてしまうリスクが非常に高いのです。
2. 再び「白化(はっか)」は起きる
多額の費用をかけて染め直しをしても、ジャスパーの生地特性が変わるわけではありません。着用を再開すれば、また同じ箇所から白化(はっか)が始まります。「あんなに高いお金を払って染めたのに、またすぐ白くなった!」というケースを、私たちは何度も見てきました。
費用が高額な割に、ダウンの質を落とし、かつ白化(はっか)の再発を防げない。この「費用対効果(コスパ)の悪さ」を考えると、お客様の大切なジャスパーに施すべきではない、というのが私たちの結論です。
モリクリ流:0円の「シリコンコーティング」という最適解
全体を染めるのではなく、生地の風合いを守りながら白化(はっか)を目立たなくさせる。そのためにモリクリが全カナダグースに標準サービス(0円)で行っているのが「シリコンコーティング」です。
特殊なシリコン剤を生地に浸透させることで、毛羽立ちを抑え、ジャスパー本来の深い色味を引き出します。本来は有料級の工程ですが、お返しした瞬間の喜びのために無料で行っています。
※ただし、正直に申し上げます。シリコンコーティングも「魔法」ではありません。摩擦により効果は徐々に薄れます。それでも、ダウンの質を傷めず、低コストで最高のかっこよさを取り戻すための「最善の策」であると自負しています。
魂の乾燥工程:失われたボリュームを呼び戻す
「ウェットクリーニング(水洗い)」で内部の汗成分を一掃した後、モリクリの真骨頂である「乾燥仕上げ」に入ります。
ジャスパーのようなタフな生地は、中のダウンをしっかり膨らませるのに高度な技術が必要です。大型の回転乾燥機で適度な熱を加えながら、職人が手作業で羽毛をほぐすことで、お預かり時とは見違えるような「ボリュームアップ」を実現します。袖を通した瞬間に「あ、これこれ!」と感じていただけるはずです。
【警告】カナダグースを家庭で洗うことの「本当の恐怖」
「白化(はっか)は仕方ないにしても、汚れだけでも家で洗いたい」
そう考えるのは非常に危険です。家庭用洗濯機の強い攪拌は、一発で白化(はっか)を数年分加速させます。さらに、家庭用乾燥機ではジャスパーの肉厚なダウンを芯まで乾かすことができず、内部で「雑菌の繁殖」や「強烈な生乾き臭」が発生し、取り返しのつかない状態になることもあります。
大切なジャスパーを台無しにする前に、ぜひプロの手に委ねてください。
安心して任せていただくための「10日間保証」と日常メンテ
高級な一着をお預かりする責任として、モリクリでは「10日間保証」を設けています。仕上がりに納得いただけない場合は、10日以内にお申し出ください。
また、日頃のメンテナンスとして、被った後に水に濡らして固く絞ったタオルで襟元などを「トントン」と叩き、汗や皮脂を抜くだけでも、汚れの定着と白化(はっか)の進行を遅らせることができます。
納期よりも「仕上がり」を最優先にする。それが、高級ダウン専門を掲げるモリクリのプライドです。
全国対応 高級ダウン専門宅配クリーニングのモリクリにお任せください。
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